テーマ:社会保障
財務省の二人の副大臣が、子供手当について、満額支給は困難との見解を示したが、そこから民主党政権の社会保障政策の矛盾が見えてくる。
そもそも子供手当がなにを狙った政策なのかが明らかでない。経済対策としてであるならばマクロ戦略的な議論があって然りだがそれはなされていない。少子化対策であるならば既に産まれた子供に支給するのは見当違いであるし、類似政策の国際データも十分に検討されていない。
つまり財政制約からのみ意見を述べており、これでは財務省主導のマニフェスト修正である。
政権側が透明な手順を経てマニフェスト修正を行えば良いが、突然こういった発言が出てきては公約違反の誹りも免れられない。
民主党政策において、社会保障の過剰さはそもそも問題であったが、財務省バイアスが絡み、今後の社会保障政策の行方に不安が残る。
民主党マニフェストの「工程表」を見ると、年金制度の改革は、平成22年度、23年度の2年間は、「記録問題への集中対応期間」となっており、制度設計は3年後の24年度からとあります。そして制度の決定はなんと4年後の25年。
年金は、記録問題だけでなく、国民年金の未納など、自民党の政策のミスの象徴的な問題です。今の制度を政府・与党は「100年安心」と言ってい ましたが、制度の基礎であり国民の義務である基礎年金を、対象者の4割が未納している・・、足下ですでに制度が崩れているのです。
だからこそ、民主党は一刻も早く、新しい年金制度を作り上げて、現行制度からの移行を実施すべきなのです。移行には数十年かかるかもしれません。 だからこそ、早い対応が必要だと思います。それを、政権獲得後2年間は、自民党の政策のツケである「記録問題」の解決に集中するとして、制度の設計をしな いというのです。「記録問題」の解決と、年金制度の設計とは、次元が違う問題。絶対に平行してできるはずだし、すべきだと思います。
うがった見方をすれば、民主党の年金制度は「スウェーデン方式」という、①基礎年金部分は、税金で全国民に保証(月7万円)、②収入比例部分は、 厚生年金などを一元化、を柱とすることをすでに示しています。月7万円の年金を全国民に保証するとなると、現行制度と比較して10兆円前後の税を投入しな ければならない可能性が大です。この10兆円は、民主党の政策の実施に必要な所要額、16.8兆円の中には入っていないのです!!民主党の年金改革を進め れば、所要額がさらに大幅に増えてしまって、節約ではとても生み出せなくなってしまう、だから検討を先送りにしたのではないでしょうか。
国民の老後の安心に直結する年金問題、民主党は政権に着いたら即座に制度設計に入り、新年金制度を確定すべきです。そこで新たな負担が必要であれば、国民に正直に増税をお願いすべきです。
(2009.08.14 09:00掲載)
自民・民主両党のマニフェストについて、年金制度の観点から検討したい。
まず、民主党の年金政策だが、年金制度は60年に渡り影響を及ぼす長期的で重要な問題である点を考慮できておらず、4年という政治的スパンにおい て実現不可能なことを挙げており論外だ。一方、自民党はやって当然のことに触れているだけであり、もっと突っ込んだ政策を打ち出すべきだ。両党ともに、政 局の取り引きではなく、責任を持って建設的な年金政策議論を行って欲しい。
(2009.08.12 02:16掲載)
雇用とは"企業は利益を実現することが本義であり、その実現の為に雇用が発生する"という派生需要である。今日の労働市場は制度の不公平から格差が生じて いる為オランダの様に抜本的改革を行うと共に、市場そのものの拡大の為に成長戦略とセットで雇用問題をとらえることが重要だ。
(2009.07.31 09:20掲載)
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