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マクロ政策

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松原 聡 さんのトピック :2011.03.17 23:31

福島原発被災による電力供給力低下が日本経済に与える影響

東北地方太平洋沖地震が発生し、各地に大きな爪痕を残している。ここでは、その一つ、福島の原子力発電所の被災が今後の日本に与える影響についてお話したい。
周知の通り、現在国内の電気の供給能力が著しく落ちている。現在の東京電力の最大の供給能力は3300万キロワットであるが、これは東電の本来の最大供給能力7200万キロワットの半分以下ということになる。
そもそも、電気の特性として、周波数のずれ等を防ぐために需要量と発電量を一致させなければならない点がある。周波数のずれは産業、特に半導体工場等にとっては品質を大きく左右する重要な要因であるが、東電を始め日本の電力会社はそのずれをぴたりと合わせる技術に関しては世界でもダントツであり、普段は絶えず需要量の変化に対して、供給量を細かく調整しているのだ。ちなみに原子力や水力は調整不可能であり、調整に使われているのは火力発電である。
さて、上述のように現在東電の電力供給能力は3300万キロワットしかないわけだが、需要がそれ以下であれば全く問題はない。しかし需要量が最大供給力を超えてしまうと、周波数のずれ、さらに首都圏大停電のようにすべての電力がダウンしかねない。それを避ける為には、需要量を最大3300万キロワットに抑えるしかなく、その為に輪番停電で調整しているのである。
だが、現時点では多くの工場が稼働を停止している状況であり、最も電力の需要量が増える夏にはピークだと6000万~6400万キロワットが必要となり、到底供給能力内に収めることは出来ない。であるから、輪番停電等の措置は4月以降も継続するであろうし、もっと厳しくなる可能性も大いにある。
火力発電所等のある程度の回復は見込まれるものの、被災規模の大きな地域ではそれも難しく、当面は足りない電力でいかざるを得ない。経済へのマイナス効果は計り知れないだろう。
さらに、新たな原発の建設等が非常に困難であることなどもふまえると、この電力供給の不足状態は今後10年、15年といった規模で続くのではないだろうか?
暗い話になってしまったが、それでもその中で、日本経済は復興しながら歩き続けていかねばならない。

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nakkazzz さんのコメント :2011.03.18 19:17  

太陽光発電などの再生可能エネルギーの分野に、思い切って巨額の財政出動すればいいんじゃないでしょうか。発電可能な電力量も意外と侮れないようですよ(http://bit.ly/hiA4Ti)。

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nakkazzz さんのコメント :2011.03.19 12:39  

ついでに言えば日本にはグダるだけの無能な人が多いので、絶対実現しないと思いますがね-。

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naoto さんのコメント :2011.03.27 00:06  

現在の原発設計が異常災害に対し、破局的被害をもたらさないものになっていない点に非常に不安を感じます(フェイルセーフになっていない)。 異常災害時のダメージを考慮すると、原発の費用対効果は火力、水力に比し高くないのでは? この点について真剣に議論し、長期的エネルギー政策を考える必要があります。 断層帯の上に多くの原発があり、かつ巨大地震の今後30年発生確率が70%もある日本では、これは喫緊の課題です。  

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naoto さんのコメント :2011.03.27 00:12  

効果と費用のみならず、異常災害時の被害も加味して(これは現在無視されている)、原発の投資収益を現在価値換算すると、おそらく火力発電に負けるのではないでしょうか? 水力についても異常洪水、異常地震時のダム決壊被害(これも甚大)を考慮していません。 太陽光は太陽電池の製造過程での化石エネルギ消費も考慮すると、それほどクリーンでも効率的でもないような気がします。 ともかく、各業界のヒトが自分たちに都合のよい費用対効果分析しかしておらず、それを検証出来てないのはリスキーです。

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naoto さんのコメント :2011.05.21 07:02  

 従来型原発も廃棄処理や安全対策を考えると、そんなに割安ではない。 当座安くても隠れコストは莫大。 従来型原発を促進している国は後でバカを見るでしょう。 日本は先にバカを見た分、他国よりもアドバンスを得られる可能性があります。

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naoto さんのコメント :2011.05.21 07:03  

 まずは、エコへの注力をやめること。 電力供給の効率化(規制緩和、発送電分離)、火力発電の拡充と効率化を進めること(おそらく、この二つでもCO2は結構減らせる。 というか、それ以上のCO2削減を地震国・高密度人口国の日本では約束出来ない、してはいけない。 マスゴミ、環境官僚のスタンドプレーに乗ってはいけない)。 そして、並行的に新型原発の開発を(フェイルセーフ化と廃棄物処理の低減がキーワード)。

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naoto さんのコメント :2011.05.21 07:04  

↑ 自然エネルギーはコスト高。 政府補助金(税金)で持ってるようなもの。 それを広めても(広げるほど)、国民負担、企業負担は高くなります。 無意味でも、補助金でバンバンと作られる構図は、かつてのムダな公共事業と全く同じ図式。

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